抗精子抗体・抗リン脂質抗体症候群(APS)

検査で精子との相性が悪いと言われてしまった…

妊娠してもしばらくすると流産してしまう…

「抗精子抗体」や「抗リン脂質抗体症候群」が原因となる事があります。

漢方薬で妊娠をサポートし、宿した子供を順調に育てる体質に。

抗精子抗体・抗リン脂質抗体症候群(APS)とは

どちらも難しい単語に聞こえてしまいますが、簡単に説明しますと

「抗精子抗体」とはパートナーの精子に対して、女性の体内で「免疫」が働いてしまう事で「精子を攻撃してしまう状態」を指します。

「抗リン脂質抗体症候群(APS)」とは細胞を構成する「リン脂質」に対して、女性の体内で「免疫」が働いてしまう事で「血栓症」を引き起こしたり、「胎盤を作れなくなる」事で流産をしてしまう疾患です。

「抗精子抗体」は「受精」が難しく、主に「不妊」の原因となります。

「抗リン脂質抗体症候群(APS)」は妊娠が成立しても「流産」や「死産」を引き起こしてしまう「不育症」の原因となります。

抗精子抗体・抗リン脂質抗体症候群(APS)に対する考え方と漢方薬

本来反応する事のない「精子」や「リン脂質」を「異物」として捉えてしまう事で「自己免疫」が攻撃してしまいます。

体が「異物」と感じてしまうのは「アレルギー」にも似た状態です。

その観点から「免疫の過剰反応を抑える漢方薬」を中心として改善を目指していく事が多いです。

他にも「自律神経を整える漢方薬」や「血流を整える漢方薬」も使う事があります。

「高齢妊娠」や「生活習慣」も関わってくるので、養生も大切になってきます。

原因となる疾患が一つではない場合もあります。

その方の症状や体質に合わせて改善を行っていきます。