「精子無力症」は治る病気。もう悩まなくても大丈夫です。
生活を気を付けているけど改善が見られない…
中々子宝に恵まれなくて…
検査結果が改善されない事が逆にプレッシャーになり状態を悪化させている可能性があります。
実際に不妊治療に取り組んでいるご夫婦がゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休明けに妊娠する事はよくある話です。
「精子無力症」は改善が可能な病気になりますので、漢方薬でお悩みを解決していきましょう。
精子無力症とは
精液中の精子の運動率が低下した状態が「精子無力症(精子減少症)」です。
自然妊娠には「50%以上の総運動率」が必要と言われ、健常男性の精子運動率は通常「60〜80%」です。
WHOの基準値では健康な精子の
・「全身運動率」が32%以下
・「総運動率」が40%以下
が「精子無力症」になります。
精子にとって女性の体の中は「過酷な環境」の為、数が多かったとしても元気がないと 受精までたどり着けない事が多いです。
その為「精子無力症」は男性不妊に関係してきます。
精子無力症の原因
主な原因としては、
・おたふく風邪
・前立腺炎
・精巣炎
・精索静脈瘤
・乏精子症(精子減少症)
などの他の病気との併発。
特に「精索静脈瘤」や「乏精子症(精子減少症)」と併発しやすく「精子無力症」・「乏精子症」の35%は「精索静脈瘤」が原因です。
「精索静脈瘤」や「乏精子症(精子減少症)」に関しては「精索静脈瘤」・「乏精子症(精子減少症)」それぞれのページをご覧ください。
その他にも「食事」や「ストレス」などの普段の生活も関係してくると言われています。
また稀ですが先天性の「カルタゲナー症候群」などの病気が原因となる事も。
精子無力症の漢方薬
太陽堂では大きく3つに原因を分けて漢方薬を考えていきます。
①「食生活の乱れ」
②ストレス社会による「精神的な疲れ」
③過度な仕事量による「身体の疲れ」
です。
食生活の乱れが原因の場合
元々日本は島国の為「お魚」や「海藻」から「ミネラル」や「タンパク質」を摂っていました。
最近では手軽にご飯を食べられるようになった反面、コンビニ弁当などによる「ミネラル不足」やお肉や油物を摂る事による「内熱の増加」が増えてきています。
この「ミネラル不足」や「内熱の増加」が「精子無力症」の大きな原因として考え、
・ミネラルを増やす漢方薬
・内熱を改善する漢方薬
を出す事が多いです。
ストレスによる精神的な疲れが原因の場合
「男性ホルモン(テストステロン)」は脳の視床下部により管理されています。
「男性ホルモン(テストステロン)」の働きとしてはヒゲや太い骨格といった「男性としての骨格作り」や「男性性器の発育」・「男性性器の機能の維持」などです。
ストレスなどによる精神的な疲れは「男性ホルモン(テストステロン)の乱れ」に繋がります。
この場合は「精神的な疲れを取る漢方薬」を使う事が多いです。
身体の疲れが原因の場合
東洋学的に身体の疲れは「脾虚」・身体の老化は「腎虚」となり、精子の問題は「腎虚」が関係している事が多いです。
身体が疲れれば老化は進み「腎虚」は悪化します。
「腎虚を改善する漢方薬」を使う事が多いですが、身体が疲れている場合は「脾虚の漢方薬」を併用する事もあります。
どちらにも効果の高い漢方薬として「牡蠣肉製剤」もあるので体調に合わせて使わせて頂いています。
精子無力症の症例
症例(昭和52年生 男性)
病院に行った所「精子無力症」と診断。
改善が見られればとこちらにご相談に来られました。
病院で調べた所機能的には問題がないが、「精子の数が少ない」・「精子の直進運動率が悪い」と言われたそうです。
漢方薬の種類としては、
①ミネラルを増やす漢方薬
②牡蠣肉製剤
の2種類を出させて頂きました。
漢方服用開始から2ヶ月精子の運動率が改善していたとの事。
身体の調子も良く、疲れ難くなってきたとおっしゃっていました。
漢方服用開始から9ヶ月、運動率も調子も改善が見られていた為漢方薬の分量を半分にしました。
漢方服用開始から1年、改善が見られていた為ここで治療終了とさせて頂きました。
順調に改善が見られ安心いたしました。
運動率も改善している為、この調子が続くと何よりですね。