服用開始時 42才 女性
こんにちは。
今日の患者さんは「子宮筋腫」「妊娠希望」の方になります。
5年前から不妊治療に長く取り組んでいましたが授かることが出来ず、過去には1度流産も経験していました。
改めて病院で検査を行った所「多発性子宮筋腫」と診断。
漢方薬で筋腫の勢いを抑えて妊娠率を上げることが出来ればとこちらにご相談に来られました。
筋腫としては「10㎝」が1つ、「3~4㎝」が3つほど確認されており、不妊や流産の原因になっていると指摘されたとのこと。
症状としては「生理痛」・「冷え」・「腹部の張り」が気になるとのことでした。
筋腫の状態、妊娠を希望されている、ご年齢などを踏まえて「妊娠に影響する筋腫を摘出してから妊娠する為の身体作りを行っていくこと」が最善ではないかと考えアドバイスをさせて頂きました。
筋腫摘出後の漢方薬として
①術後の炎症を抑えていく漢方薬
を出させて頂きました。
漢方服用開始から3ヶ月、生理やお身体に気になる点はなく楽に過ごせているとのこと。
状態が落ち着いているようなので
②子宮内膜を整えて卵巣の働きを高める漢方薬
に切り替えて様子をみていく事になりました。
漢方服用開始から5ヶ月、状態の良い卵子を採卵することが出来たとのこと。
漢方服用開始から7ヶ月、体外受精を行って無事に『妊娠』が成立したとのこと。
流産のリスクを防ぐ漢方薬(安胎薬)に切り替えることになりました。
漢方服用開始から9ヶ月、妊娠11週目に入り、胎児も健康に育っているとのこと。
つわりもなく過ごせているとのことでした。
漢方服用開始から10ヶ月、妊娠15週目に入って体調も問題ないとのこと。
流産の可能性は少なく安定期にも入るので、漢方薬は一旦終了となりました。
以前は幾度となく取り組んだ人工授精・体外受精でしたが、今回は1回目での妊娠報告が聞けて安心いたしました。
筋腫と妊娠の関連性は一人一人違ってきます。
その方にとっての最善を一緒に考えていくことがとても大切です。
このまま無事に元気な赤ちゃんに会えるのが楽しみですね。