高齢不妊について

高齢不妊とは、一般的に40歳以上で不妊の事を言います。

晩婚化が増えている事や不妊自体が多くなっている事など理由は様々です。

高齢不妊の原因

高齢不妊で問題になってくる事とは、卵子の老化や卵管の機能低下になります。
他にも女性ホルモンや子宮の働きの低下などが見られる方もいらっしゃいますが、一番は卵子の老化だと考えられます。

卵子の老化について

卵子の元となる細胞は産まれた時から女性の体内にあり、後から新しく作られることはありません。
そのため、年齢を重ねるほど卵子へのダメージが蓄積し、老化が進みます。

卵子が老化すると、胎児の染色体異常が起きる割合が高まる事で流産してしまう事があります。
一般の自然流産の確率が10~15%に対して、30代後半以降は20~40%まで高くなると言われています。

高齢不妊の漢方薬

漢方でも新しく卵子を作る事は難しいですが、女性ホルモンの働きを戻す事卵子を若返らせる事は可能です。

卵子を若返らせる作用がある漢方薬としては、プラセンタと似ている作用があると言われている鹿茸製剤を使う事が多いです。

又、身体全体の機能の働きを活性化してくれる桜精(馬心臓製剤)を併用する事で妊娠の確率はグッと上がります。

ホルモンの調節に関しては、排卵障害や着床障害でも使う事の多い

・当帰芍薬散
・当帰散
・桂枝茯苓丸
・温経湯

などの当帰剤駆オ血剤を使っていきます。

妊娠が確認できたら

妊娠が確認出来たら治療終了というわけではありません。
上記でもお書きしましたように、30代後半以降の自然流産は20~40%まで高くなっています。

流産防止の漢方薬(安胎薬)を使い流産を防いでいきましょう。
詳しくは、流産(習慣性流産・不育症)をご覧下さい。